特徴・こだわり
地域との共生が原点
栗庵風味堂は1864年以来、小布施の地で事業を行ってきました。
小布施町内の栗生産者の方をはじめ、繁忙期に製造工場に応援に来てくださる方、商品を取り扱ってくださる商店などの多くの方に支えられたおかげです。
長野県外から商品販売のご提案をいただくことも増えましたが、小布施町や長野県という地域との共生こそ弊堂の原点であり、この信念のもと事業を行っています。
【地域とのつながり】
事業の各段階で地域と強くつながっています
- 販売・出荷
- お客様の顔が見える距離感を大切に商品をお届けしております。
- 製造
- 本社に併設する工場で製造しています。手間をかける昔ながらの製法にこだわっていますが、味は変えずに時代と共に常に変化しています。
- 仕入・調達
- 原材料はできる限り地域内から仕入・調達する方針です(リスク分散なども考慮して一部例外あり)。すべての原材料のトレーサビリティを管理しています。
- 商品企画
- 原材料のよさと当社が長年かけて培った技術をいかせる商品を企画します。そのためには、地域の栗生産者の方との密接なコミュニケーションが不可欠です。
「手間をかける」ための合理化
弊堂の栗菓子は昔ながらの手間をかけた、こだわりの製法で作られています。
食べた方が笑顔になる──そんな栗菓子には、ある程度の手間をかける必要があると思っています。
そうした必要な手間をかけるために、新しい製造機械を積極的に導入するなど、合理化を進めています。
無駄な手間ならかけない、必要な手間ならかける。
この見極めの基準はもちろん、弊堂内で共有する社是や経営理念に込められた想いです。
ノルマは決めない
弊堂にはノルマはありません。
数値による管理は品質や在庫に関してはしっかり行っていますが、従業員の方が社是や経営理念を理解し、それぞれの役割を果たしていってくれれば、ノルマは不要だと考えているからです。
栗産地としての小布施町と栗菓子業界内での栗庵風味堂
小布施の栗のこれから
小布施の栗菓子は近年、テレビや雑誌などでも多く取り上げられています。本社内の直売店舗や飲食スペース「Cafe Saku-G」を遠方から訪れる方にお聞きすると、テレビや雑誌などで小布施を知ったとお答えになられることが多いです。
小布施の栗は生産量だけで見るとトップではありませんが、その味わいや品質の点では外部のさまざまな方から高く評価されています。これは、小布施の栗生産者の方が永年積み上げてきた栗生産のノウハウと自然環境の賜物でしょう。
ところが、他のさまざまな食材と同様に栗も、安い価格で多くの輸入品が増えてきています。この流れのなかで、小布施の栗生産者の方も栗の価値を高めるための挑戦・変革を行っています。弊堂も栗生産者の方とともに、小布施の栗の味わいをさらに引き出すための研究を進めています。味わい、香り、色合いのいずれにおいても、輸入品や国内の他地域産よりも小布施産の栗は栗本来の特徴を持っていると言われます。そうした魅力をさらに研ぎ澄ましていくことで、小布施の栗が強いブランドになっていくと思います。
栗菓子業界内での特徴
栗菓子の製造・販売を行っている企業は、日本全国にたくさんあります。そのなかでも小布施には、栗の産地だけあって7社ほどが集積しています。そうした企業とはもちろんライバル関係でもあり、一緒に業界や地域を盛り上げていく同志の関係でもあります。小布施の栗菓子製造販売業のなかには弊堂よりも売上高や従業員数などの規模が大きなところもありますし、販売の方法や経路、こだわりなどもさまざまです。
弊堂には企業規模を大きくしようという意識はありません。結果として規模が拡大することはあるでしょうが、弊堂の理念にもとづいて一人ひとりのお客様を笑顔にしていくことを第一に考え、実践していくのが、弊堂の戦略であり使命です。